琴引山 2015.10.15

ことびきやま・1013.4m 島根県飯石郡飯南町



島根県飯石郡飯南町の中央にある展望のよい山。山頂に琴弾山神社があり,琴があるという洞窟も残っている。長い間密教の霊地として栄えた。9月23日の例大祭では、ちりけ(癇の虫)封じを願う参拝者の親子が多数訪れる。

丹沢山
頓原の国道54号線沿いから見る琴引山

歩行距離 4.0km
所要時間 2時間40分
累積標高差 (+) 458m  (-) 458m
コース 駐車場 09:30 → 十畳岩10:00 → 琴引山10:50 → 十畳岩11:45
  → 駐車場12:10


島根の2泊3日の山旅にでて、昨日は大江高山に登る。下山後、山深い奥出雲を東に移動、琴石山の山麓にある道の駅「とんばら」で車中泊する。寂しいかな泊まっている車中泊の車は他に無い。道の駅には、ソーラー発電のパネルがあり、そのそばに陣取ったので、時々充電のためだろうか、何台かの車が入れかわり入ってくる。電気自動車だろうか

朝8時に道の駅「とんばら」を出発、国道54号線を左折して町道琴引大万木線に入る。計画はガイドブック(島根県の山・山と渓谷社)に紹介されている敷浪登山口から登ることにする。しかし敷浪登山口らしき場所を通過するが、登山口には草が生え荒れ気味だ。更に先に進み大きなスキー場の広大な駐車場まで来る。地図を見ればここからも登ることが出来る。琴引フォレストパークスキー場の入口の道路端に車を数台停めるスペースがあったので、そこに車を停め出発する。スキー場の入口には大きな琴引山の案内板がある。レストハウスの横を通り過ぎ、前方に目指す琴引山を見ながら広大なスキー場のスロープを登っていく。喘ぎながら高度を上げていく。振り返ると三瓶山が見える。周囲は高い山が無く独立峰の三瓶山は堂々とそびえる。

しばらく登っていくと大きな製氷棟があり登山口はそのすぐ左手にある。樹林帯の登山口に入っていく。自然林の中の広い登山道を行く。森は深くなる。木の幹はそれほど大きくないが高木が多い。沢沿いの道を登っていくと十畳岩に達する。そこから道は、ジグザグの急登になる。前方に巨岩が見えてくる。大神岩である。神話伝説によればオオクニヌシの琴を納めたのは大神岩とも穴神琴弾岩ともいわれている。登るにつれ周囲の木々の紅葉が始まっている。敷波コースの分岐点に達し、右に折れ琴引山頂方向に進む。すぐに左手に巨岩が見えてくる。巨岩の下の石段を登っていくと、巨岩の間に挟まれた参道の先に琴弾神社がある。この参道は「産道」であるとも言われ、安産や子どもの病気平癒にご利益があるとされている。毎年9月23日のお祭りには、子供の健やかな成長を願う親子連れでんぎわうそだ。ブナの巨木の森の中の神社の周りの風景は神秘的で荘厳である。神社の右手の紅葉の森を通り最後の急登を上り切り、巨岩の上部付近の琴石山山頂に達する。狭い山頂からは360度の展望が広がる。素晴らしい!!山頂の中央には、戦国大名・尼子経久が戦勝を祈願して建てた石碑の礎石が残っている。

山頂北西方向には、三瓶山と大江高山が、北東方向には、たおやかな山容の大万木山が見える。眼下には登ってきたスキー場と、我軽キャンパーが見える。景色を十分に楽しみ下山開始、十畳岩まで下ると今日初めてとなる、中高年夫婦の登山者とすれ違い言葉を交わす。往路に引き返し無事、出発点までたどり着く。昼飯にチキンラーメンとおにぎりを食べ、帰路の途に就く。これから萩に帰れば明るいうちに帰れるのだが、旅を楽しむために浜田の道の駅に泊まり翌日の朝家に帰ろうと思う。明日は、卓球クラブがある日だ。その前に温泉に行くことにする。周辺には幾つかの温泉がありどこにしようか迷うところであるが、江津と浜田の間の山間部にある有福温泉に行くことに決める。国道45号線から江ノ川ぞいの国道261号線を経て江津の町にでる。


※ 道の駅「頓原」〜 道の駅「ゆうひパーク浜田」 〜 萩(自宅) までの走行ルート(走行距離 - 204km)

結構な時間がかかり東西に長い広い島根県を実感する。他の近道を通れば良かったのだが、浜田まで戻り有福温泉に向かう。有福温泉の駐車場に到着する。歴史のある有福温泉にはひなびた沢山の温泉宿があり、なかなか風情がありええでないかい〜。 1928年にできた公衆浴場の皐月湯(さつきゆ)に入る。男性浴場には誰もおらずゆっくりと温泉につかる。泉質がいいし最高の気分だ。有福温泉から再び浜田に向かう。

夕方、道の駅「ゆうひパーク浜田」に着く。浜田港のすぐ上の丘に建てられた比較的規模の大きい同駅からの眺望は抜群で、浜田港の北側に架けられた斜張橋がポイントになり景色が美しい。晩飯前に道の駅の下の公園を散歩する。車中で晩飯の用意をする。ウインナー、ベーコンを両面フライパン(ハッピーコール)に入れてガスコンロ(コンロは鉄製のトレイの上に乗せている。)で焼く。リアのドアを少し開けてガスコンロで調理するのだが煙がほとんど出ない。少し匂いがするけど・・・。ほかにジャガイモを焼き、ミニトマトときゅうりを切る。日本海に沈む夕日を見ながら晩酌を始める。大概の場合、酒を沢山飲みすぎ酔ってしまう・・・。そろそろ酒の量も減らさねば・・・といつも思うのだが・・・。明日は萩に帰ろう。



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琴引フォレストパークスキー場前の駐車場から出発する。

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琴引フォレストパークスキー場

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スキー場前の案内板

琴引山(現地解説)
今からおよそ1300年前に編纂された「出雲国風土記」は、琴引山の由来を「山の峯の岩屋にオオクニヌシノミコの御琴あり、ゆあに琴引山という」
と記しています。古代、琴は「神の意を占う」重要な祭器で「祭祀王のシンボル」ともいわれ、琴引山は出雲大神こと大国主神の古都が納められた山
として古くからあつめ、中世には四十二坊の宿坊が立ち並び修験道の聖地として知られ、近世には牛馬安全に霊験あらたか、また現在では
「ちりけ封じ」と称し、子供の病気平癒にご利益があるとされ、山頂付近に鎮座する琴弾山神社に参拝者が絶えません。
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スキー場のゲレンデを登って行く。
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巨大な製氷棟<./td>
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↑登山口に入る。
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登山口の近くにある案内板。
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十畳岩の小さな滝

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十畳岩
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ジグザグの急登を登る。
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弦の清水・沢沿いの道を上る。
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大神岩・オオクニヌシの琴を納めたのは大神岩とも穴神琴弾岩ともいわれている。
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アキチョウジ
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紅葉が始まる。
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目立つ木
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キクバヤマボクチ(菊葉山火口)
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敷浪コースの分岐を過ぎる。
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琴引山神社・山頂附近は深いブナの森
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戦国武将・尼子経久が戦勝を祈願して建てた石碑の礎石が残っている。
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位置を示す石標がある。

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山頂にて
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車が置いてあるスキー場が見える。

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頓原の街を見る。
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山頂北西側の眺望・三瓶山を見る。

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山頂西側の眺望

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山頂北東側の眺望・大きい大万木山に続く稜線が見える。

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山頂南側の眺望

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山頂北西側の山麓を見る。

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大きな岩の間にある琴引山神社

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山頂附近の森

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三瓶山を観ながらスキー場を下る。

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下山後、有福温泉に立ち寄る。ひなびた感じがいい!
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皐月湯(さつきゆ)に入る・1928年にできた公衆浴場
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当日は道の駅「ゆうひパーク浜田」で車中泊する。
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車の中で夕陽を見ながら一杯・至福の時間だ!

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当日は道の駅「ゆうひパーク浜田」
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浜田港の夕焼け
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美しい浜田港

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浜田港


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